使い方のポイント
- 借入ごとに、借入額・年利・返済期間・返済方式・据置期間を入れます。複数ある場合は追加します。
- 「返済後の手残り」に、月の営業利益と減価償却費を入れます。
- 右側に、毎月の返済額、返済後に手元に残る額、必要な営業利益の目安が出ます。
利益が出ていても、お金が残らない理由
借入の元金の返済は、費用(経費)ではないため、損益計算書の利益には出てきません。一方で、返済の分だけ、手元の現金は確実に減ります。「帳簿上は黒字なのに、お金が足りない」ことが起きるのは、このためです。
手残り = 営業利益(利息を引く前) + 減価償却費 − 返済額(元金 + 利息)
減価償却費は、費用として計上されますが、実際には現金が出ていかないので、足し戻します。利息は費用ですが、このツールでは「利息を引く前の営業利益」を入れてもらい、元金と利息をまとめて返済額として差し引きます。
個人事業主の場合は、これに所得税・住民税・国民健康保険などの支払いもあります。このツールは、それらを差し引く前の概算です。
元利均等と元金均等
| 方式 | 特徴 |
|---|---|
| 元利均等 | 毎月の返済額が一定です。最初は利息の割合が大きく、少しずつ元金の割合が増えます。資金繰りの計画を立てやすい方式です。 |
| 元金均等 | 毎月返す元金が一定で、利息は残高に応じて減るため、返済額は徐々に減ります。総支払額は元利均等より少なくなりますが、返済の初期の負担が重くなります。 |
据置期間
据置期間は、元金の返済を止めて、利息だけ払う期間です。開業直後など、売上が安定するまでの負担を軽くできます。ただし、据置が終わると、返済期間が短くなる分、月々の元金返済が増えます。据置明けの手残りも、あらかじめ確認しておくことが大切です。
借入を増やす前に確認したいこと
新しい借入で、毎月の返済額がどれだけ増えるか、返済後の手残りが、運転資金や設備の更新、納税に回せる水準かを確認します。月次損益シミュレーターで、返済を含めても耐えられる売上(必要売上)も一緒に確認すると安心です。